医療大転換:日本のプライマリ・ケア革命 (ちくま新書) epubダウンロード

医療大転換:日本のプライマリ・ケア革命 (ちくま新書)

strong>本, 葛西 龍樹

医療大転換:日本のプライマリ・ケア革命 (ちくま新書) epubダウンロード
によって 葛西 龍樹
4.8 5つ星のうち5 人の読者
ファイルサイズ : 26.94 MB
内容紹介 無駄な投薬や検査、患者のたらい回しなどのシステム不全を解決する鍵はプライマリ・ケアにある。家庭医という「あなた専門の医者」が日本の医療に革命を起こす。 内容(「BOOK」データベースより) 無駄な投薬や検査がない。患者のたらい回しもない。24時間体制でいつでも相談できる。日本に渦巻く医療への不信と不満、不安を一掃するプライマリ・ケアとは何か?日本の問題点や先進国の実践例を検討し、患者中心の医療への大転換の道筋を示す緊急提言。 商品の説明をすべて表示する
以下は、医療大転換:日本のプライマリ・ケア革命 (ちくま新書)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
医療関係者や医療に興味を持つ者であれば,プライマリ・ケアという言葉は聞いたことがあるでしょう.では,プライマリ・ケアに関わる医師,家庭医がどのような仕事をしているのか,正しく知っている人はどれ程いるでしょうか.地域のクリニックや小さい病院にいて,比較的治療が簡単な病気に対応してくれる医師といった認識が一般的でしょう.私自身,本書を読んで,プライマリ・ケアの幅の広さと,医療のあり方を変える可能性について初めて知りました.本書によれば,日本はプライマリ・ケア後進国であり,イギリス,オーストラリア,カナダなどが先進国です.これらの国では,内科,小児科,産婦人科,整形外科,精神科などに該当する疾患の患者の8割以上を,家庭医が治療しているのです.これに対し,専門家が診察した方が治療成績が良くなるのではないかと考える方もいるでしょう.ところが意外にも,家庭医と専門医が連携して働くことで,合併症が減少し,平均寿命が延長し,終末期ケアに対する満足度が向上することなどが臨床研究で証明されているのです.この効果の背景には,患者の大半を占めるありふれた疾患に家庭医が対応することで,専門医が高度な医療に集中できることがあるのです.また,家庭医の特徴として,患者の生活や家庭の状況などを把握した上で治療を進めることが強調されています.例えば,1人の人間が病気になることで,その家族にも肉体的・精神的に大きな負担がかかりますが,家庭医は家族の精神状態や健康状態にも注意を配り,問題がある場合には対応してくれるのです.以上から分かるように,家庭医とは多部門の知識・技術を持ち,全人的な医療を提供できる医師のことを指します.本書を読むことで,救急患者のたらい回し,誤診や医療ミスの放置,無駄な検査や投薬といった日本の医療問題が,家庭医の導入で解決する可能性があると納得できました.個人的には,プライマリ・ケアのエビデンスや他国の制度を紹介する際,数値や参考文献を挙げて欲しかったです.ただこれは医療関係者の意見であり,一般の方には十分な情報が書かれていると思います.日本でも,「総合診療専門医」が家庭医に当たる専門医として認められることになりました.本書は「総合診療専門医」に対する正確な知識を与えてくれる本であり,1人でも多くの方に読まれて理解者が増えることを期待しています.

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