ニッポン樫鳥の謎 (1961年) (創元推理文庫) epubダウンロード
ニッポン樫鳥の謎 (1961年) (創元推理文庫)
strong>本, エラリー・クイーン
ニッポン樫鳥の謎 (1961年) (創元推理文庫) epubダウンロード
によって エラリー・クイーン
4.3 5つ星のうち2 人の読者
ファイル名 : ニッポン樫鳥の謎-1961年-創元推理文庫.pdf
以下は、ニッポン樫鳥の謎 (1961年) (創元推理文庫)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
1937年発表の本作品は、日本でだけ通用する国名シリーズ。このところ、角川文庫の新訳版で、国名シリーズ9作すべてを読んでしまった関係で、題名は知りつつ未読だった本作品が気になり、読んでみることとしました。ただ、本サイトのレビューを始め、全体的に国名シリーズとしては、評価が芳しくなく、一抹の不安を抱えながらの、読書でした。ニューヨーク・マンハッタンにある日本文化の趣味に彩られた屋敷で発生した密室殺人と呼ぶべき事件。被害者の女流作家の姪、エヴァが現場の状況から容疑者にされてしまう。これに対し、エラリー・クイーンが、名推理で導き出した真相とは…といったストーリー。原題が、「The Door Between」のところ、邦訳の際、無理矢理「日本」を冠した国名シリーズにしてしまっただけあって、同シリーズの神髄である、「緻密なロジックによる推理」という点が薄まっていて、やはり国名シリーズとするには、物足りないな、というのが正直なところ。でも、後半には、意外な真相が待ち受けているし、最後の最後にもう一ひねりある点は、評価して良いのではないかと思います。作中の日本文化の説明には、「?」な部分も見受けられましたが、「ニッポン樫鳥」という日本独自の邦題は、事件解決のキーポイントを上手く表現していて、そういう意味では、日本限定で国名シリーズとしても良いのではないか、という気もしました。クイーンの諸作の中では、あまり高順位にはならないけれど、国名シリーズが好きな日本人なら、読んでおいて損はない作品といえるのではないでしょうか。ただ、やはり日本語訳が古めかしく、できれば新訳で読みたかったというのが、正直な思いでもあります。
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