電子ブック光と影を映すだからドラマはおもしろい (100年インタビュー)無料ダウンロード
光と影を映すだからドラマはおもしろい (100年インタビュー)
strong>本, 山田 太一
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によって 山田 太一
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内容紹介 映画会社・松竹での助監督時代を経て、木下惠介氏と共にテレビドラマの世界へと進んだ山田太一氏。山田氏は、50年以上にわたってドラマ・舞台の脚本を書き続けてきましたが、事件や殺人などは基本的に扱わずに、家族や現代社会の有り様を鋭く温かく描ききっています。▶本書は、NHK・BSプレミアムで放送された番組「100年インタビュー/山田太一」(2013年2月11日放送)の内容をもとに構成し、単行本化したものです。「時代のたましい」を描き続けてきた山田氏が、脚本家人生を振り返りながら、ドラマ哲学とドラマの中の心に残るフレーズを紹介しています。▶全体は次の7章から構成されています。1章:映画人からテレビの世界へ、第2章:メッセージを伝える、第3章:家族を描く、第4章:プライドをもって胸を晴れ、第5章:古きよい日本を見直す、第6章:老いと向き合う、第7章:いま、テレビにできること。 内容(「BOOK」データベースより) 映画会社・松竹での助監督時代を経て、木下惠介氏と共にテレビドラマの世界へ。以来、「時代のたましい」を描き続けてきた希代の脚本家が、ドラマ哲学を語る。 商品の説明をすべて表示する
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インタビュー番組『100年インタビュー』(NHK BSプレミアム)で行われた、山田太一へのインタビューを単行本化(2013年2月11日放送)。僕も当時番組を見たので、買うまでもないか、と初めは思っていたのだが、活字で読むとまた違った発見もあるのでは?と思い直して購入。はたして、発見はあった。一番の発見は、ドキュメンタリーとフィクションの役割について山田太一が語っている言葉。「ドキュメンタリーの役割はものすごく大きくて、すばらしい」とした上で、山田太一はこう話す。以下、少し長くなるが引用しよう。「あのとき(東日本大震災のこと。筆者注)、家族の絆が大事だって気がついたし、『助かってよかった』という喜びや、亡くなった人たちへの悲しみがものすごくあったと思います。でも、戦後の日本は、家族を切り捨てて核家族で生きようとしてきたわけですよね。どんどん切り捨てていって、結婚しなくていい、子供なんかいらない、一人でコンビニさえあればいい、というところまでいってしまったわけです。それが急に、『絆が大切だ』って言われても……。それが長きにわたれば元の木阿弥で、『こんなところにいられるか!』となる人も少なくないだろうと思います。そうしたマイ ナスな部分は、いまはまだ描けませんね。ただ、そういうことを伝える両輪として一方にドラマがあれば、とてもいいと思うんです」山田太一はまた、こうも言う。「プラスの部分ばかりで世間が動いているみたいになると、どんどん現実とずれてしまう気がするんですね。ですから、ドラマでしか描けないような震災を、いろいろな角度から描けるといいなと思いますね」。この言葉を実証するかのように、インタビューから1年後の14年2月22日、山田太一はドラマ『時は立ちどまらない』(テレビ朝日系列)で、フィクションだからこそできる視点で震災を取り上げた。このドラマには少なからず否定的な意見も寄せられたと記憶しているけれど、インタビューの発言にあらためて触れ、僕には山田太一のやりたかったことがよく理解できた。そして、“嘘の装置”としてのテレビドラマの力をこれほど信じている人は、ちょっとほかにいないのではないか、と敬服した。このように、いろいろ発見もあって面白く読んだ本書であるが、しかし不満もある。それは、2時間もあれば読了できる本なのに(まあ1時間30分の番組をまとめた内容なので仕方ないけれど)、1,200円(税別)といささか値段設定が高いこと。ページを開けば一目瞭然だが、文字がでかくて行間も広く、とにかくやたら余白の多い本なのである。山田太一の言葉自体には惹きつけられるけれど、書籍としてのコストパフォーマンスの悪さに★を1つ減点しておこう。
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